パーマカルチャー

2019年06月01日

「いのちの巡る庭づくり」曳地義治・トシさん ナチュラルガーデン講座6月 


ナチュラルガーデン講座6月 公開講座
「いのちの巡る庭づくり」曳地義治・トシさん  

〜感想的レポート〜

曳地さんの虫愛(虫眼)いっぱいの著書「虫といっしょに庭づくり」を読んでいて、
前々からお話わくわくしていた。

虫が好き!でなくても、よく観ること、そして知っていくことで、
いつも人のうごく庭の傍で、足元で生きるいのちのことを愛おしく思える。
そして虫が好きになる♪

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オーガニック・ガーデンって?

農薬をふること→その人にとって「有益」と思う植物を残す(守る?)ため、
他は排除する、薬。

けれど、虫は虫で薬に耐えさらに強くなったり、
「益虫」がいなくなったそこで「害虫」がよけいに増えたり、
人体に食べ物から、皮フから、呼吸から、化学物質が取り込まれたり...
残った農薬の処分も困難!!
生態系のつながりの一部を壊してしまうということ。
 
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オーガニック・ガーデンは、誰にでも優しい。
庭の花々にも樹木にも。野の草にも虫たちにも、風も。
そこに在るものすべて。そしてその庭を愛でる人の心にも。
 
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いのちがめぐるということ。

ハイタカが食べるシジュウカラは一年で779羽ツツピー。
シジュウカラが食べるマツシャクトリムシは一年で12万5千匹。
ハイタカが生きるために、どれだけのいのちがめぐっていることか。

一羽のハイタカが上空に舞う姿は、森にこれだけのいのちがいるということ。
そしてその小さな一匹も何百の卵からやっと成長できた一匹たち。

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もし森のまん中にトンネルが通ったら、
小さな小さな命の土台ともいえる土が奪われ、
植物たちから取り除かれ、その生態系のバランスは崩れてしまう。

希少種といわれるハイタカ。
大きな生き物も、もちろん食物連鎖の中にあり、
単体で生きているのではないということ。

いのちはめぐっているということ。
人の行いは得てして、愚かにも、尊くもなる。
 
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オーガニック・ガーデンとは、
多様であり、循環の中にあり、地域特性のあるもの。
オーガニック・ガーデンを楽しむことは、
この有機的な繋がりを庭のなかに迎え入れていく楽しみ。
 
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持続可能な社会を思うとき、
いのちの巡る庭(オーガニック・ガーデン)の中に在る事象に、
その応えがあるような。

この社会を思うとき、
よく見て、知り、見極め、選ぶこと。
大切なことは同じ。
そんな心がわくわくするようなお話でした。
 
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〜その夜〜

あさこさんの
英国チェルシー・フラワーショー2019のスライド

その壮大さにびっくり。
その植物の美しさを引き出すような植栽、テクニックの数々。
美しさの追求とその先。

短いその開催期間で「見せる」「魅せる」こと。
たくさんのお金をかけ、華やかな世界。

と、その反面も思う。

自分の庭をデザインするとき
どんなことを大切にするのか

その植物とそこにやってくる虫たちと
多くがつながり
「もの」としない
生きとし生けるものどうしの感覚で
ガーデンをデザインしたいな

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写真 おいしい晩ごはん
 
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てんこもり
ごちそうさまでした

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2016年10月10日

ここちよい暮らし講座10月 三日目

ここちよい暮らし講座 〜三日目レポート〜
畑作業と詩さんの種とり講座

にんにく
今年6月に収穫したものを風通しの良いところで保存
(9月中旬から植えて、翌6月に収穫)

落花生
5月→11月収穫 もうすぐ!
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花嫁小豆(6月種まき)
赤と白のかわいいお豆
 
さつまいも(5月に苗を植える)
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霜が降りる前に収穫する
10℃以下で枯れ始める。一度くらい霜が当たる位はいいがお早めに。
一週間くらい、陰干し。
つるについたまま保存すると長持ちする。(長野では年内で食べる)
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収穫したあとの、つるは土に還す
つるはいっぱい採って、炒めたり、お味噌汁に。
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万願寺唐辛子、なす、トマト、チャイブ、パプリカ...などなど収穫


にんにくの植え付け
①鎌で草を刈る(草は刈る。抜かない)
根が土を耕してくれる

②畝立て
通路の土を畝に盛る

③球根を植える
10㎝の深さ 球根を上にむけて植える
株間15㎝ 5㎝土をかぶせる(*株間は入れたところの中心から中心)
土を押さえる(踏む)

④刈った草をかける
厚くかけても大丈夫

〜長さを測る〜
手のひら(パー20㎝、グー10㎝、親指から人差し指15㎝)
ノコギリ鎌(35㎝)、シャベル(15㎝)


人参
最終的に10㎝間隔で間引く
間引き菜おいしい!


ブランチ 石窯ピザ 収穫した野菜いろいろ
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キャロブチョコ
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種とり講座
固定種がその土地で馴染んだもの=在来種

 自分の畑に合っているー育てやすいー種が解決してくれる
市販のものF1(一代交配種) 農薬、化学肥料使用前提のタネ
二代目は質がばらける(芽が出ない、種を結ばないというわけではない)
→個性。自分の畑に合わせる。おいしい野菜になる

かぼちゃ
皮が白い、コルク質、くすんだような色 =おいしい!
種を採る場合には2ヶ月は追熟
雑種強性(交雑しやすい)
種とりは、株数が多い方(多くからとる方)が良い

きゅうり、ズッキーニ、なす
完熟前を食べているもの 

稲、大豆(豆類)
完熟を食べているもの

いいもの(食べておいしいもの)を種にする

トマト
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瓶にトマトの種をスプーンですくっていれる(水は入れない)
→発酵(ゼリー質(発芽抑制物質)が溶けて、洗いやすくなる)
→2日目、ゆるくフタをしめる
→いいタネは沈む 水を捨てて残った種が、いい種。
→紙にはりつける(くっつく) 天気のいい時に行う コピー用紙の裏紙など
→乾かす 湿度少ない、温度の低いところで保存
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かぼちゃ
網に入れてこすると果肉がとれやすい
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かぼちゃ、きゅうり、ナス、トマト 2,3年はもつ
にんじん、玉ねぎ 1年(翌年)

ズッキーニ
水に浮くもの、沈むもの→沈むものを選ぶ

ピーマン
赤くなるまでおいておく 追熟とりだす

いんげん
中がカラカラになったら、とりだす。
茶色になったらすぐ収穫、その都度収穫、莢ごと乾かす
豆を取り出したらよく乾かす(黒いまめはほどほど)
枯れてから雨に当たらないようにする

オクラ
いんげんに同じ

ナス
1,2番花の実をたねとり用にする
その後のものだと、種とり用に時期が間に合わない
→霜が降りてしまう前に追熟させるため
トマトの様にたねとり。
やわらかい実(おいておくとやわらかくなる)をもみもみもんでタネとり
実を切って干す(乾いたタネをとる)方法もある
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とうもろこし
カラカラになるまで株につけておいて、とる。
真ん中あたりのタネが良い。
スイートコーンはしわしわになる(白く透明)

にんじん、だいこん
抜いてみていいもの(抜いて確かめ)→埋め直す→花が咲く→タネをとる

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藍(丸葉)
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アーユルヴェーダのおさらい グループワークの劇つくり
Vata Pitta Kapha の特徴になぞらえて
「あけびみそ+ごはん」の劇。


木を描こう(パステル画)
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2016年05月21日

ここちよい暮らし講座5月


ここちよい暮らし講座2 〜5月レポート〜
テーマは、「パーマカルチャー」

シャンティクティツアー(kenji-i 案内) ちと私の補足加筆あり

〜パーマカルチャーの様々な要素を基に、
シャンティクティにはいろいろなものが作られている。
パーマカルチャー塾(実習コース)で、
私が以前に学んだコンポストトイレもその一つ。
それから10年程の月日が経ち、進化したシャンティクティのツアーです〜


なにもしないと森に向かう
ギリシャ、ローマ...かつての四大文明は、今は砂漠

日本人の暮らしを世界でしようとすると、地球が2.5個必要
more more教(モアモア教)から taru taru教(足る足る)へ。

ティク・ナット・ハンの言葉
" you have enough " 〜あなたはもう十分にもっている〜
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ストロベイル 
藁、漆喰
「三匹のこぶた」のなかでは一番弱かった藁。
果たしてそうであるか? 
資本主義の限界 善と悪を超えた第三の世界へ
福岡正信 ジョンレノン 
ガンジー 無抵抗 無服従 同じ共通意識を持った人と在るしあわせ
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籾殻ボイラー
地下資源をなるべく使わない
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バイオジルフィルター
水の浄化システム
雨水を樽にため、水の流れのなかで酸素が入り浄化され、
小さい池に流れこむ
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パーマカルチャー 1970年代 
ビル・モリソンとデビット・ホルムグレンによって提唱
持続的な暮らしのデザイン
持続的、多様性、調和
人への配慮、地球への配慮、余剰物の公平な分配

日本の里山文化 江戸の文化
自然農は善悪をこえた世界

参考図書「東アジア四千年の永続農業」(農文協)
 
" problem is solution "  問題(こそ)は、解決(の糸口)


ロックスパイラルガーデン
石を螺旋に立体的に配置する
石の蓄熱、上部は乾燥、下部は湿り気といった微気象を活かして、
そこに適した植物を植える 
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キーホールガーデン

曲線による多様性を活かす
手の届きやすいベットガーデン 
曲線によって微生物(落ち葉なども)がとどまることも。
またその肥沃な土をなかのベットに入れたりもできる
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かまど アースオーブン
熱の利用による温水システムもある
かまどの焚き口も多く、温水システムまである
こんな多機能なアースオーブンはみたことない!すごーい。

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(モバイルしない)モバイルハウス
車の荷台に乗るサイズで、コンパクトでそこですべてがまかなえる家
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家の内部
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池 
その場所の観察で、じめじめしていた場所を掘り、池を作った
(パーマカルチャーではまず観察すること、が大切)
セリやマコモが育つ 野草を食べることができる
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作業道具小屋と育苗ハウス
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曲線のおうち ホビットハウス 
アースバックハウス 土嚢を積んでつくったおうち
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シードハウス(種のおうち)種を保存している
アースバック、たたみベール(断熱効果)
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曲線の美しさ かわいい建築 いいなあ
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ティピカーデン
竹三本を結わいて、下から竹をかけてひもを回してゆく
12本で安定する
ビニールをかけたて、13本目を上からかければ温室に

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優れもののじょうろ 
ふるいがつけられているので、詰まりしらず。
なかに細かいゴミがはいらず、スムーズに細かい水がかけられる

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ライ麦で
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ドアチャーム作り
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2012年02月27日

サティシュ・クマール講演会2012「われらの内なるトランジション」


サティシュさん2年ぶりの来日
この間に3.11があった

サティシュさんは祈りを届けに来てくださった

Ω Ω Ω
shanti shanti shanti

shanti は平和
shanti は3回唱える

自分のなかの平和を
すべての人の平和を
そして
人間以外の生きとし生けるものの平和のために



映画「サティシュ・クマールの 今、ここにある未来」

土は自然界すべてをあらわす言葉
木々も、私たちの食べ物もすべて土から生まれる

自然界との和平 
soil(ソイル)、土


人の創造性、想像力は手によって生まれる

行いの結果が重要なのではなく大切なのはそのプロセス

歩くことは、直に体験すること
哲学は歩いて得るもの

土や水にはパワーがある
いる力 ある力
「いる」は謙虚である
土と謙虚は同じ語源を持っている

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しなやかに強く生きること

週に1,2日は休むこと 自分の時間を大切にすること

意志のあるところには必ず道がひらける


自然は必ず回復するもの
未来に向かってすすんでいって下さい
他のより良い未来を
仲間と一緒に行動して下さい
新しい未来を創っていって下さい


face to face
おそれのないコミュニティのなかで行動する
個人からはじまるようにする
小さいコミュニティにたちかえる


私(サティシュさん)のアイデアの種と
自分(あなた)の種とを合わせて
木を育てて下さい


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3.11以降
私が望む未来は、
この社会のなかでは、大きな力が牛耳るこの社会では
いつだって"少数派"のなかにあるみたいで
怒りのような、がっかりとしてしまうような気持ちにもなりつつ

だけど だけど
自分が間違っているとはやっぱり思わない

私たちの望む未来は、いま此処から
やっぱり自分たちから始めるしかないのだと。
怒りのようながっかりした気持ちを、変えることができるのも自分なのだと。


小さなコミュニティからはじめよう
雨が木々を潤し育て、土にまた還るよに
自然のなかで、歩いて、思いを巡らせ
日々を過ごそう


「もりのわ」は
子どもたちの未来のために
そして、
大人の私たちも原点に立ち返るために
しなやかに強く生きるために在る


そう在りたいと
サティシュさんのお話を聞きながら考えていた


サティシュさんにひとつ質問ができるのなら

「3.11以降の世界を生きる子どもたちに、どんなメッセージを送りますか?」


そのメッセージの先に
「もりのわ」がありますように





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2010年09月20日

鎌倉ナワールガーデン


葉山でのお仕事帰りに「行ってみよ」と、バイクを走らせ
休日のR134は、混んでいるけど
葉山から鎌倉へ
行き慣れた道
長谷に住んでいた頃
いつもみていた海の景色を思い出す

自然農の畑をみてみたかったので
月に1回開催する
ナワールガーデンのオープンガーデンに行ってきた


極楽寺の山の上
海からの風が届く庭
自然発生的にゆるゆると人々が集う

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Davidさんが竹林から自然農の畑へと
2年かけて創っていったガーデン

今はまた新たな仲間が加わり
ガーデンをみているとのこと


ジンジャーの花 いい香り
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[ジンジャーリリー(花縮砂:はなしゅくしゃ)/ショウガ科]


聖なる植物といわれ
アーユルヴェーダで使われる
ホーリーバジル
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[ホーリーバジル(Holy Basil)/シソ科一年草]

ヒンディ語でトゥルシー(比べることのできない物の意味)
トゥルシーには、3種あり(ラマ、クリシュナ、バナ)、
たぶんこれはラマ・トゥルシー

ホーリーバジルは、インドで5000年以上
崇められ、祈りを込められ大切にされてきた。
原種のバジルに近く、
他の植物より大量のオゾンを発生させるとか?


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[アマランサス/ヒユ科一年草]

原産はアンデス
”熱帯のホウレンソウ”


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[花オクラ(別名:トロロアオイ)/アオイ科]

花をたべてみた。おいしかった。

花オクラ=トロロアオイと後で知る。
トロロアオイの根は、紙すきをしたときに使ったことがある。
根は水に浸けるととろとろになり、糊の役割に。
楮の皮と混ぜて、紙を作る


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多種多様な生きものがにぎわうガーデン
自然な畑は、やっぱりすてき

その人なりがガーデンに現れるとつくづく感じる
たぶんDavidさんがみていた景色と
今のガーデンはまた違うのだろうとも思う


我が山小屋の畑は
日当り悪しの粘土質。
だけど、できるものをできるだけと決意もあらたに

ナワールガーデン(種の交換会)で、いただいた
ジンジャーの苗を植えた。日陰好き。よく育ちそう。
ホーリーバジルと花オクラの種もいただいてうれし♪
(山には楮の木もあるし、紙すきもこれでできるね♪)


ナワール
自然農は、目と心をかけて。
植物とある暮らし
は、やっぱり心躍る

それは自分と他の生とが同じであるという世界を
内なる場処から感じる感覚を取り戻す


ナワール

「"カルロス・カスタネダ" 読んでみて」
そう、西表島でいわれた夜を思い出す。
あの日の夜
月の暈(Halo)がずっと私たちを照らしてた



鎌倉ナワールガーデン


sorayuki_1 at 17:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)