ゆきやこんこヤマアカガエル

2008年02月17日

Joe ありがとう ?Rainbow Valley Farm?


Rainbow Valley Farm(レインボー・バレー・ファーム)を訪れたのは、
ちょうど一年前のこと。

そして、パーマカルチャー農園として
世界で最も完成度が高いと評価されているRVF "虹の谷"の園主
Joe Polaischer(ジョー・ポラッシャー)とTrish に出逢えた。

わずかな時間でも、この人に出逢えてよかったと、
生き方について響いてくる人がいる。
Joe は、私にとってそんな偉大な人だった。

"Think globally act locally"
地に足をつけ、世界をみつめている。
言葉でなくても、伝わるもの。力強くてやさしい。

毎日の積み重ねからなる、
地に足をつけた仕事をしているからこそ
強く伝わってくるものがある。
教え込まれるのではなく、自然に、
さりげなく、考えさせられる。
自分から、思いを深くしてゆく。

Joe はそんな人。

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このお別れに、そしてTrishの今を想うと...
なんといっていいかわからない。

NZ(ニュージーランド)時間の2時から、今日は、Joeのお葬式。

地球環境の様々な問題に提言をするのが科学者なら、
それを解決しようとする実践を示唆してきたのがJoeだと思う。
世界中の多くの人たちが、Joeの実践に学びを受けた。
世界中の多くの人たちが、"今"の地球が、
未だきっと彼を必要としている。

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[RVF 母屋の草屋根 天上の楽園]


あの、しんしんと心にしみこんでゆくような
人が作り出したもののなかで、今まで私がみてきた何より美しいと感じた
Rainbow Valley Farm の日々と、Joe の言葉を綴ったものを
改めてよみかえす。

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経済を中心にした生活
文明 機能 ライフスタイル...
それは持続可能ではないライフスタイル

救命船がひつよう
パーマカルチャーは、あたらしい箱船
常に肯定的でいたい けれどヒビが入った状態の今の船。
問題こそ、解決方法の短所である。

人にやさしく 自然とともに生きること

持続可能な生活は、ある意味、自分のすべて
学びながら持続可能なことを作り出している
自給自足も そのなかのひとつ

なんのゴミもださない デザインをよりよくしてゆく

私たちは、知っておかなければなりません。
持続可能とは、リサイクルしてゆくこと
持続可能性のために必要な法則は、
いちど使ったものを元に戻すことです。
今ある、再生不能なものは、地球にはもともと存在しません。
過去200年の歴史のなかで、人間は多くのゴミをつくった


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Joeは言う。
「野菜を育てることによって、失われるものを考える」と。
「人間だけが恩恵を受けるのではない。還すこと。」


たくさんの植物、たくさんの実り。
Joe は、ちゃ?んと知っている。
隅々にまで目をかけているのが伝わってくる。
心を配る。
ほんとうの仕事人。


Joe が言う
「虫や菌や害もある。(けれど)自然は自らのバランスを保ってゆく。」
「それをいじると、いいものもわるくなる」

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「身土不二」
人の身体と土とはおなじ

人の命は、食べものという命で支えられ、
食べもの(=命)は土が育てる。
だから、
人の身体は、土とおなじ

土を育て、命を育てた
Joe の生き方そのもの


Joe は言う
「母なる土地が、私たちをつくってくれた」
「傷つけるわけにはいかない」


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「レインボーバレーファームの mission のひとつは、
 持続可能な生活の在り方を、思い起こさせサポートすること」

RVF について
「小さな宇宙のようで、まだまだ勉強していかなければならない」
「生きてゆく知識が必要とされることが近づいている」

"Life Respect"
「多くの命をころして生きてきた」
「生命は素晴らしいものであり、収奪するのではなく常に与えていきたい」
「命というものを信じています」
「私はこの土地のめんどうをみていくだけ」
「そして、若い人たちに引き継いでいきたい」

自分の mission は、
若い人に新鮮な水をのこすこと
若い人に新鮮な食物をのこすこと
若い人に平和を伝えること

自分の技術を伝えていきたい
知恵、知識を死ぬまで深めていきたい

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19年。
1万3000本の木を植えた Joe
数千の果樹と数百の利用できる樹木が育つ
Rainbow Valley Farm

人と自然が共鳴しあう姿がここにあった。


"Permaculture is perfect for me"
Joe は言う。


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Joe
ありがとう。

2008.2.14 AM3:30



よみかえした日々より...
(パーマカルチャー オーストラリア&ニュージーランドツアー 全文は、
2007.1.27の記事(archive/233) から
2007.2.6の記事(archive/300)まで

Rainbow Valley Farm ツアー 2007.2.1

とくにリンクするものとして
"Rainbow Valley Farm" ? heaven’s door ?
あたらしい箱船
RVF ZONE 1 ハーモニーガーデン
LIFE
Joe の仕事
未来を紡ぐ木
ありがとう
パーマカルチャー オーストラリア&ニュージーランドツアー 報告会

YouTubeで、おそらく生前さいごと思われる
JoeとTrishのワークショップがアップされていました。Part6 まであるみたい
Joe Polaischer-Climate Change Workshop
※英語でわかりませぬ...誰か教えて下さい。

Rainbow Valley Farm 紹介映像(DVDの予告版のようです。日本語)


at 00:46│ パーマカルチャー 

この記事へのコメント

1. Posted by のん   2008年02月19日 07:31
 ジョーのことを教えてくれてありがとう。彼と出会えたことに感謝します。
2. Posted by Seda   2008年02月25日 18:35
私は、最近パーマカルチャーという考え方を知りました。
そして、今年PCCJで話を聞こうと思っています。
彼が残したものは、どれだけあるのでしょう。
そして
多くの人にこれからも広まっていくのでしょうね。
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