「ささやく樹」 を渡る風ささやく樹 ZONE 2 食べれる森

2007年01月30日

ささやく樹 ZONE 1

ベランダから望む、「ZONE 1」
家(食卓)からいちばん近い = いちばんよく使う場所。
ハーブ、野菜ガーデン。

食べるものの植物は、
(ゆかりさんいわく、自分のカラダのごはん)
= 食べる(食用)、香り、音を楽しむ(耳のごはん)、薬となるもの。
500種類。
70%を自給しているとのこと。

オーストラリアでは、夏がとても暑いので、
秋から冬にかけてが一番、野菜に向いた時期。
なので、今は農閑期。

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入り口にあたる場所には、生い茂ったイチゴ。
傾斜のガーデン。
スウェールを掘って水の流れを作ります。
そこに沿って、水をよく吸収する、イネ科の植物とコンフリー。
コンフリーはチッ素を蓄えてくれるだけでなく、
イチゴのとなりに植えることで、
虫がコンフリーを食べるため、
イチゴの葉っぱを食べられないで済んでいる。

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ハーブスパイラルガーデン。
石を立体的に渦を巻くように積み上げ、その間に土を入れ植物を植える。
石が太陽熱を蓄え、土が暖められ、野菜を育ちやすくする。
また、立体的にすることで、水はけの違いを作り、
上部は乾いた土を好む植物、下は湿った土を好む植物、
と、スパイラルガーデンのなかで微気象を作り出す。

石の形はさまざま。
それは、エッジ(接縁)効果を生み出し、
そこへ風に吹かれてきた落ち葉が溜るなど、有機物をとり入れる。
虫たちは自分の心地よい場所を選ぶことができます。

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ガーデンの説明をする、ゆかりさん。

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大切なこと PCの原則として

・Multifunction 多機能性 

・Multielement 重要機能の多要素による維持

・Diversity  多様性 豊かな生態系が創られる

・かしこく配置する コンパニオンプランツの利用など

また、「たのしい らくちん 元気になる」ことが大切。
無理はしないということ。

休憩の日もあるのよ、と
バイオダイナミック農法(※1)も取り入れているというゆかりさん。


コンポスト。ああ、あの欲しい一品です。
中の出来上がった堆肥は、土のにおい。
ミミズくんも頑張ってくれてます。
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刈り込んだ草やワラなどを乾燥する棚。
マルチに使ったり、堆肥にしたりします。
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傾斜地であること。
土は固くて、野菜に適した土ではなかったことから、
ベッドにして盛り土にしたガーデン。

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ひざをついて、手を伸ばして。
ちょうどいい、作業しやすい幅のガーデンになっています。

強い日差しを避けられるように、上には寒冷紗がついてます。
囲いがあって立体にしてあることで、
ここにもツル植物を植えることができます。


鳥も 虫も 植物も 自分も 一部。
そう話す、ゆかりさんです。



(※1)バイオダイナミック農法
オーストリアの哲学者、シュタイナーが提唱した農法。
太陽、月、惑星と地球の位置関係が、
土壌や生命体の成分及び気象等に与える影響を重視して、
種まき、苗植え、耕うん、調合剤の準備や施肥、収穫などの時期を
天体の動きにあわせて選択する。
けっこう神秘的な農法です。

at 10:43│ パーマカルチャー 
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