2006年09月27日
金木犀
夜、たちこめる金木犀の香り。
金木犀があること、
今まで気がつかなかった。
この家のずっと前、
かつての住人さんが植えた樹。
春から、梅、桜、柿、キンモクセイ。
四季をこうしてみてきたのかな。
夏の終わり
Tシャツで、平気な時間と、真夜中のアスファルト。
バイクに乗って靄に包まれる秋の道を家路へ帰る。
肌寒さと、風に混じる金木犀の香り。
オレンジの灯りの河と金木犀が、ennuiな空気で包む。
記憶のなかのメロディ。
桃色 紫 紅色
山吹色の金木犀
あなたがため
あなたが好き
池ができるほどの涙
あなたがため
あなたが好き
星の紅を口にぬった
ああ 頂だい
愛 頂だい
金木犀の香りに
抱かれて抱かれた日々
二度と戻らぬと承知で
あなたに恋い焦がれる
山吹色の金木犀
あなたがため
あなたが好き
池ができるほどの涙
あなたがため
あなたが好き
星の紅を口にぬった
ああ 頂だい
愛 頂だい
金木犀の香りに
抱かれて抱かれた日々
二度と戻らぬと承知で
あなたに恋い焦がれる
「金木犀」笹川美和
at 23:14│
│ほっこり生活