パーマカルチャーガーデン ? 地球市民村 ?やもりさん

2005年09月23日

いのちの食べ方

9月23日 金曜日

地球市民村 
日本国際飢餓対策機構(NGO)の「いただきますの未来館」は、
地球博でいちばん印象深い出来事になった。

牛くんや豚さん、にわとりさん。
おいしい牛肉1kgをつくるために、牛くんは11kgの穀物を食べる。
日本は世界の1億人が1年間食べられる穀物を、
牛、豚、にわとりに食べさせているんだ。
(豚さん4kg、にわとりさん2kg)


国連が一年に食料支援している緊急援助穀物は700万トン。
日本は家庭だけで1000万トンの食べ残しをしている。
(家庭だけで1000万トンなので、お店を足したら膨大な量となる)

日本の食料自給率は40%。
毎日食べている食料のほとんどを外国からの輸入に頼っている。
(ちなみにお米は100%です)
輸入した食料の1/3をそのまま食べ残し=捨てているという現実。
多くの国で、日本のために食糧を作られている。
その作っている人は、安い賃金でその地主に雇われ、重労働をしている。
その人たちの多くの人たちはその作物を食べることはできない。

「緑の革命」は、
強い品種を作り、大量生産を実現させた変わりに、
ひとりひとりが育てていた土地を奪い、
ひとつの作物を大量に育てる能率のいい、雇い雇われる構造を生んだ。
けれども機械化が進み、人の手が必要とはなくなって、
(機械を動かすためには石油が必要。
資源を使う&コストがかかる&労働者は削減)
多くの人々が仕事を失った。
もう、自分たちの土地は戻ってはこない。

(地球市民村の外で、
子どもたちに食糧事情を説明しているブースがあった。
そこでは「緑の革命」は讃えられ、
土の必要のないガラスケースのなかで育った
大きなメロンが展示されていた。
そのメロン、私はみていて気持ちが悪かったです...)

モノに溢れ、
その作物がどんな物語を経てこの食卓にあるのかも知らず、
買い過ぎたり、残したり。。。

私だって、お肉は好きだし、これからも食べていく。
けれど、もう私、このことを知った。知ることができた。

田んぼを通して、いのちの環を知った。
いのちを食べる。そのことを忘れずにいようと思う。
できることをやる。
そうしていこうと思う。

10月16日は、世界食糧デーだそうです。
日本国際飢餓対策機構


at 16:46│ 今おもうこと 
パーマカルチャーガーデン ? 地球市民村 ?やもりさん