8月のトンボ葉っぱ

2004年08月22日

実りの緑

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柿の実ひとつ、ふたつ色づき始め。
小さな青い実が
だんだんと大きくなっていくのをみていた。
橙色の柿の実もその過程。
春、夏、実りの秋。そしてまた冬。
一日一日命を紡いで生きてるということを
改めて思う。

稲穂の緑が頭を垂れて。
「米」という字は、八十八。
ひと粒、ひと粒が愛おしい。
ちとは、スズメにあげてもいいヨ。

古代ハスの花が咲いた。
大きな大きなやわらかな色。

ネパールで聞いた蓮の話。
泥の中で、深く、くねくねと根を張り、
すっとまっすぐに綺麗な花を咲かせる花。
紆余曲折の人生の。その先にまっすぐに咲く花。
だから神さまの花。

園芸研究家の杉井先生に聞いた蓮の話。
蓮の花は枯れて、
茎が皆揃ってポキっと折れて下を向き、
種をその株元に落とす。
蓮は水のある場所でしか生きられないから、
今いる場所にいられるよう、茎は皆揃って折れ、
種をそのすぐ株元に落とすようにする。
太古の昔から受け継がれてる、
その植物の生きる術。

生命ってすごい。本当に不思議で、素敵だ。





at 00:20│ 田んぼ通信  
8月のトンボ葉っぱ