2011年05月
2011年05月15日
福島第一原発メルトダウン 〜あたりまえだのわかっていたこと〜
東京電力福島第一原発の一号機はメルトダウンしていると
認める発表を東京電力がしたのは、5月12日。
3.11から2ヶ月後のこと。
国際原子力事象評価尺度をレベル7に引き上げ、
放射性物質の量を、
原子力安全委員会の試算では、
63京ベクレルに当たると推定されると発表したのは、
(原子力安全・保安院の試算では、37京ベクレル)
4月12日。
3.11から1ヶ月後のこと。
この国は一ヶ月おきにしか、本当のことを発表しないんだろうか...
そして現在、2号機、3号機もメルトダウンの可能性と報じている。
日本政府が低濃度汚染水(といわれる)を、
"放出の可能性"から一晩もしないで、放出したのは、4月4日。
「汚染水が大量にある」時点で、「漏れている」わけだし、
「汚染」という時点で、それは、「溶け出しているから」なのだし、
63京ベクレルと発表した時点で、それは、大規模な「溶け出している」なのだから、
メルトダウンしていることなんて、子どもでもわかること。
3.11の翌日
3月12日に1号機が水素爆発、3月14日に3号機水素爆発
その頃からずっとメルトダウンの可能性が高いってわかっていたでしょうに
(後藤さんもずっとそう言い続けていましたよ/原子力資料情報室)
東京電力はわかっていて、
ただほとぼりが冷めるまで言わなかっただけだろう。
それを、2ヶ月も経ってから、
お得意の「(メルトダウンは)想定外」という細野補佐官(政府)は、
いったいどこまでおきらくなんだろうかと思う。
汚染水を海に放出したことで、
放射線基準値を3.11以前までの基準より、
大幅に暫定時基準値として引き上げたことで、
「国際テロ国家」とよばれ、
輸出している国から総スカンをくらい、
グリンピースが汚染水が放出された海域の海産物の放射線値を計測しようとしても
それを認めず、グリンピースを何やら怖い組織のように報道がされる。
未だ、「健康にただちに影響はない」といい、
いっとき前には、「メルトダウン」等と言おうものなら、「風評被害」といわれ、
福島の避難区域の子どもたちにまで
「1年間の被ばく量は、100ミリシーベルトまで大丈夫」
などといい出す始末...
日本はいったいどうなっているんだと、世界中から思われても仕方がない。
自国の放射線基準値より高い産物を、輸入する国などあるはずがない。
至極当然なことではないか。
自分の(国策)都合が悪くなるような情報を流さないで、
「ただちに」と国民に対して繰り返して、
国にとって不利益になるようなことを認めない、責めるようなやり方は、
さんざん日本が敵視してきた、他国と一線をひいている北朝鮮のやり方と
何が違うのかわからない。
おおげさにいえば
「鎖国」して外部から情報をシャットアウトする時代が再来した。
文化に長け、持続可能な知識や技術を持ち得ていた江戸とは異なる鎖国。
今現在も、首都圏の放射線値は下がってはいない。
(3.11以前の値と比べると倍くらいの値)
GWの頃には、若干下がったが、また少し上がったりもしている。
これは、3.11直後、
原発が水素爆発を起こした数日後とおんなじ値を未だ示している。
5月14日、
神奈川の足柄茶で、暫定基準値を上回る放射性セシウムが検出された。
お茶は、茶葉を洗わないで加工する。
そうしてまたひとつ
日々、暮らすなかで、「そこまできている事実」を思い知る。
今まで、漏れ続けていた放射性物質は蓄積されているのだし、
放射性物質の流出は、今も続いている。
けれど、私の周り(ネットでもつながる友人、知人以外)の公的な場所では、
「放射能」というとタブーな感じや、考えすぎだといわれたり、
「ここまで放射能は来ていない。影響はない」
と何を根拠にそう言っているかわからないけど
(もしやテレビでそう言っているからなのか...)
そう言われたりもしてしまう。
3.11から2ヶ月経ち、
緊張感や、意識が誰しも持続しにくくなってもいるのはわかる
そうとうにしんどいし、先がみえないし、わからないことも多すぎる。
でも
事態はそうそう良くはなっていない。
水素爆発からだいぶたち、大きな一難は過ぎたことは安心もするけれど、
(放射性ヨウ素の半減期について一段落は過ぎた)
事態はずっと継続しており、「漏れ続けている」。
もはや、世界中に福島第一原発からの放射性物質は運ばれて、
影響が少ないといわれるのは、
日本でも九州南部以南といわれているのに。
首都圏は、チェルノブイリの第三汚染区域に入ったという。
第三汚染区分は、
「10年から20年の間に、その地域で呼吸し、その地域の食品を食べていた人々
(成人含む)の中で、ガンや白血病が増加したエリア」とされる。
それでも、日々そこで暮らしている人たち(=私たち)のなかで、
浜岡原発は止めるべきではないとか、原発は必要だという論調もあり、
同じ事実、データが、受け取る人たちによって様々な認識の違いがあり、
利権絡みで偏った意見しか出さないマスコミがある。
人間っておろかだな、と思う。
でも、私も人間。
認める発表を東京電力がしたのは、5月12日。
3.11から2ヶ月後のこと。
国際原子力事象評価尺度をレベル7に引き上げ、
放射性物質の量を、
原子力安全委員会の試算では、
63京ベクレルに当たると推定されると発表したのは、
(原子力安全・保安院の試算では、37京ベクレル)
4月12日。
3.11から1ヶ月後のこと。
この国は一ヶ月おきにしか、本当のことを発表しないんだろうか...
そして現在、2号機、3号機もメルトダウンの可能性と報じている。
日本政府が低濃度汚染水(といわれる)を、
"放出の可能性"から一晩もしないで、放出したのは、4月4日。
「汚染水が大量にある」時点で、「漏れている」わけだし、
「汚染」という時点で、それは、「溶け出しているから」なのだし、
63京ベクレルと発表した時点で、それは、大規模な「溶け出している」なのだから、
メルトダウンしていることなんて、子どもでもわかること。
3.11の翌日
3月12日に1号機が水素爆発、3月14日に3号機水素爆発
その頃からずっとメルトダウンの可能性が高いってわかっていたでしょうに
(後藤さんもずっとそう言い続けていましたよ/原子力資料情報室)
東京電力はわかっていて、
ただほとぼりが冷めるまで言わなかっただけだろう。
それを、2ヶ月も経ってから、
お得意の「(メルトダウンは)想定外」という細野補佐官(政府)は、
いったいどこまでおきらくなんだろうかと思う。
汚染水を海に放出したことで、
放射線基準値を3.11以前までの基準より、
大幅に暫定時基準値として引き上げたことで、
「国際テロ国家」とよばれ、
輸出している国から総スカンをくらい、
グリンピースが汚染水が放出された海域の海産物の放射線値を計測しようとしても
それを認めず、グリンピースを何やら怖い組織のように報道がされる。
未だ、「健康にただちに影響はない」といい、
いっとき前には、「メルトダウン」等と言おうものなら、「風評被害」といわれ、
福島の避難区域の子どもたちにまで
「1年間の被ばく量は、100ミリシーベルトまで大丈夫」
などといい出す始末...
日本はいったいどうなっているんだと、世界中から思われても仕方がない。
自国の放射線基準値より高い産物を、輸入する国などあるはずがない。
至極当然なことではないか。
自分の(国策)都合が悪くなるような情報を流さないで、
「ただちに」と国民に対して繰り返して、
国にとって不利益になるようなことを認めない、責めるようなやり方は、
さんざん日本が敵視してきた、他国と一線をひいている北朝鮮のやり方と
何が違うのかわからない。
おおげさにいえば
「鎖国」して外部から情報をシャットアウトする時代が再来した。
文化に長け、持続可能な知識や技術を持ち得ていた江戸とは異なる鎖国。
今現在も、首都圏の放射線値は下がってはいない。
(3.11以前の値と比べると倍くらいの値)
GWの頃には、若干下がったが、また少し上がったりもしている。
これは、3.11直後、
原発が水素爆発を起こした数日後とおんなじ値を未だ示している。
5月14日、
神奈川の足柄茶で、暫定基準値を上回る放射性セシウムが検出された。
お茶は、茶葉を洗わないで加工する。
そうしてまたひとつ
日々、暮らすなかで、「そこまできている事実」を思い知る。
今まで、漏れ続けていた放射性物質は蓄積されているのだし、
放射性物質の流出は、今も続いている。
けれど、私の周り(ネットでもつながる友人、知人以外)の公的な場所では、
「放射能」というとタブーな感じや、考えすぎだといわれたり、
「ここまで放射能は来ていない。影響はない」
と何を根拠にそう言っているかわからないけど
(もしやテレビでそう言っているからなのか...)
そう言われたりもしてしまう。
3.11から2ヶ月経ち、
緊張感や、意識が誰しも持続しにくくなってもいるのはわかる
そうとうにしんどいし、先がみえないし、わからないことも多すぎる。
でも
事態はそうそう良くはなっていない。
水素爆発からだいぶたち、大きな一難は過ぎたことは安心もするけれど、
(放射性ヨウ素の半減期について一段落は過ぎた)
事態はずっと継続しており、「漏れ続けている」。
もはや、世界中に福島第一原発からの放射性物質は運ばれて、
影響が少ないといわれるのは、
日本でも九州南部以南といわれているのに。
首都圏は、チェルノブイリの第三汚染区域に入ったという。
第三汚染区分は、
「10年から20年の間に、その地域で呼吸し、その地域の食品を食べていた人々
(成人含む)の中で、ガンや白血病が増加したエリア」とされる。
それでも、日々そこで暮らしている人たち(=私たち)のなかで、
浜岡原発は止めるべきではないとか、原発は必要だという論調もあり、
同じ事実、データが、受け取る人たちによって様々な認識の違いがあり、
利権絡みで偏った意見しか出さないマスコミがある。
人間っておろかだな、と思う。
でも、私も人間。
そう思うと、考えることもイヤになっちゃう。
でも、今やめちゃだめなんだ
おかしいと思っている人、変えたいと思っている人
できることそれぞれ
みんな今、がんばっている
おかしいと思っている人、変えたいと思っている人
できることそれぞれ
みんな今、がんばっている
今、避難区域に住んでいた福島の人たちの苦しみを、
自然に与えた多大な影響を、考えたとき、
それを二度と繰り返さないようにすることが、
国、マスコミ、国民皆で、
一番にやるべきことではないかと私は思う。
だから
苦しみや、悲しみに無関心ではいけない。
2011年05月05日
とてつもない違和感 〜ビンラディンの殺害〜
オサマ・ビンラディンが殺された
パキスタンの潜伏先で殺された
アメリカはテロリストを殺害したと発表し
オバマ大統領は支持率を上げ
ニュースでは歓喜するニューヨークの人たち
たしかに
たしかに
9.11は、衝撃的でたくさんの人たちが犠牲になった
けれど、ビンラディンを追いながら、
また9.11以前にも
イスラム圏の人たちに、どれだけのことをアメリカはしてきたのか
犠牲になった人たちの数を比較するべきではないが、
アメリカの人たちが歓喜する映像には
とても違和感を覚える
どちらも、やっていることは同じではないのか
確かに9.11が事実であるなら
ビンラディンのしたことは死に値するものだと思うけど
人を殺すということに、善も悪もない
それは、悪なんだ
殺し合いはどちらも悪だ
ビンラディンの遺体は、海に沈められたという
イスラムの教えでは土葬
埋葬もされず、海に沈めた行為はいかなる理由があっても
非人道的だと私は思う
ニュースは偏っているだろうから
ビンラディンを殺して歓喜する人たちだけではないだろうと
思うけど
とても違和感を感じる
アメリカがやることだけが正義と思わない
世界がそれを支持すると思われるのは困る
平和までの道のりはとてつもなく遠いと思う
こんな連鎖が続くのならば
2011年05月04日
曲がったつくしんぼ
首都圏に今まで3回来たという放射線物質
多くは、原発が事故を起こし、水素爆発をした
3.11から1週間のあいだ
目にみえない 匂いもしない
=実感を持つことができない
放射線物質は
風評被害でもなんでもなく
放射線値が3.11以前よりも上がった地点については
「来ている」というのが事実
目にみえない放射線物質が
例えば、ヨウ素131が大地に降り積もったということ
半減期の8日が過ぎ
またそれからだいぶ時間が経ったので
値もだいぶ下がってきたであろう昨今
体の仕組みのなかで
ヨウ素を取り込み生きて来た人間
それは長年の進化の先にある人間にとって必要なこと
自然界にない放射性のヨウ素との区別がつかなくて
人の体が取り込んでしまうのは仕方のないこと
原子力というとてつもない技術は
人の進化を越えて出来てしまった産物
それは永い時間をかけて創造されてきた人というものの
根本に反することなのかもしれない
人の体に必要な
自然界のヨウ素(コンブなどの海藻に多く含まれる)を
取り入れてきた食文化は、とても奥が深い
人がヨウ素を体に取り込むように
植物もまたヨウ素を取り込む仕組みを持っている
植物は其処に根を張り生きている
人間のように情報を得たから避けるという術は持たない
つくしんぼが折れ曲がる
野草の葉が縮れている
身近な場所で、身近な植物たちの
例年にない様子が報告されている
植物たちが
低レベル放射線また低レベルとも報道されない
ただ、3.11以前より放射線値が上がった場所で影響を受けている
すぐそこで
実際、今の私は、
いつもの視る目を少しつむってしまっている
いつものように視てみたら
家の周りの植物にも影響が出ているかもしれない
実際、縮れている若葉が多いことには気づいている
それと原発のことを結びつけることにためらっている
すべてはそうではないかもしれない
けど、取り込みやすい種の植物は、多くの有識者から報告されてもいる
汚染が高い地域では
地表1㎝の土壌の除染がいわれる
生きものは、その接縁でのにぎわいが高い
森では、
地表、地中の接縁である地表際の数cmで暮らす生きものが
一番種が多いと思う
自然農でも種を蒔くときは、
草の種が混ざるとして、地表数㎝の土を丁寧にどけて種を蒔く
それはイコール
この地表数cmの土のなかに
野草の種が多くある(生きている)ということを意味する
校庭のグランドには、そのようなことは少ないと思われるが、
畑や野山の土の除染が必要になったとき、
そこに暮らす、生きもの、植物
一番いのちのにぎわいが高い層が
汚染され、除染されるという
二重の影響を受けるということになる
原発は自然災害ではない
人の手によって起こした人災である
曲がってしまったつくしんぼの姿を
みるに耐えない
心が痛む
今、野草はいっぱい花を咲かせ、
梅の実はどんどん膨らんで
その姿に私は勇気づけられているのも本当だけど
少しの変化に気がつくことをおそれているのも本当なんだ
2011年05月02日
田中優さん 持続できる危機感
5月2日 世田谷
田中優さん講演会「原発・放射能を正しく知るために」
田中優さんは、今
日本全国を飛び回って講演をしている
5月2日の講演会はとても素敵だったのでご紹介します。
20110502「原発・放射能を正しく知るために」田中優講演会(2時間53分)
USTREAMは、3.11以降ほんとうにお世話になっている。
いろんな情報が得られるのも、このUSTREAMがあったから、
といっても過言ではないくらい。
5月2日の世田谷での田中優さんの講演会。
おおまかにいうと、
前半は原発のこと、後半は自然エネルギーについて
原発を正しく知るための考え方、情報について
田中さんのスライドで紹介されていたサイトは、
私が日頃みているサイトと同じだった。ほっとした。
特に後半のお話は、印象に残った。
そしてさいごに質疑応答の部分も。
〜以下講演メモ〜
「確率的影響」ということについて
持続できる危機感をもつこと
1Lの水に1gの炭を一晩
これで、放射線物質を吸着させれば大丈夫
放射線物質は今までに3回来ている(首都圏に)
内部被ばくについて
空気、呼吸は
食べ物での摂取の5.5倍
3.11を、社会のターニングポイントに
第三のみちをえらぶ
・全国の放射能濃度一覧 田中優さんのスライドにあったサイト
・日本の地震の地図