2008年11月

2008年11月21日

子どもたちとみた11月


たくさん歩いた11月の山

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夏につぼみをみたユリ
花が咲いた頃には来れなかったけど、
種がちゃんとできていました

なかにはぎっしりの種
ぱらぱらおもしろいタネ

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[ユリのなかまの種]

ふわふわ おおきな綿ぼうし
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[? 知りたい。]



at 11:08|Permalink 歳時記/生きもの暦 

2008年11月03日

「みんな生きなければならない」ヒト・ムシ・トリ 農事民族館


「みんな生きなければならない」ヒト・ムシ・トリ 農事民族館
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東京都世田谷区等々力4丁目23番地
ここの居住者の住人のひとり
ヒキガエル夫妻

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都会のなかの有機農業
世田谷大平農園

U字溝に生まれたヒキガエルの卵
子どもたちがすかさず発見。オタマジャクシになるのを待つ。
軽トラに乗って行われた役所のU字溝への消毒薬散布

オタマジャクシになることなく卵は死んだ
道路には、ぺしゃんこになったカエル

都市化という名の環境破壊

四百年続く農家。
当主は十一代目
永久農業経営を宣言している

農薬も化学肥料も使わない有機農法
農耕二千年
日本人がつくりあげてきた堆肥

先代は、ビニールハウスを開発し、促成栽培を世に広げた
そして様々な農薬を使用してきた
効かなくなったら次の農薬を。
人の体も変調をきたすようになった。

先代が亡くなり、農薬をやめることを選択した。

”昔はみんな農薬を使わなくたってできた” んだから
おばあが言った。

農薬で死んだ土を甦らせるまでに3年
3年は、虫の生態を知り理解する期間

大平さんの野菜は腐らない
木村さんのりんごのよう

食い食われる生きものたち
相手を食い尽くすようなことはしない
生物どうしのかかわり方

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ジョロウグモが命をかけて卵をうみ
還ったクモの子たちは、風に乗って旅立ってゆく

畑のよこの草むらは、虫たちの保護区。
畑のよこにコマツナの種を蒔く
冬、ムクドリたちのために。
ムクドリの援農


鳥なく環境(さと)こそ、人間にとって生きるための絶対条件
まちがっても、鳥の鳴き声のしない「沈黙の春」を到来させてはならない


「みんな生きなければならない」ヒト・ムシ・トリ 農事民族館
1983年 企画・制作 菊池周




at 16:40|Permalink cinema 

「根の国」


「根の国」

それは
日本神話にも登場する異なる世界

根はニライ
生命や富の根源の地

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太陽と水と空気で創りだす
すべての生物はみな土に戻って、土を肥やす

土に還る

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「虫」
ヒメミミズ、トビムシ、ササラダニ、ワラジムシの子ども...

「虫ばかりではない」
カビの集落、酵母菌 
放線菌の集落が抗生物質を作り出し土に広がってゆく

スプーン一杯(1g)に一億の微生物

「小さな宇宙」
ミミズのフンは小さな宇宙
そのなかにある、小さな生きものたちの生と死

「土を肥やす」
生きものが土を肥やす

バクテリアがダニを食べ、バクテリアを線虫が食べ...
生きものは死に、植物の根がその栄養を吸収する

「養分の吸収」
根のまわりに、動き回る小さな生命体たち

「根ノ国」
根は生きている
おびただしい数の根毛
根と微生物のバトル
根は微生物に養分を与え、
微生物から栄養をもらう

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根の国にひろがる世界
植物と微生物と土の関係
4億年のつきあい

農薬を空中散布するヘリコプター
4億年のつきあいと、この数十年ばかりの近代農業。
化成肥料、農薬。

ナレーションは続く
「なにを殺そうというのか」

そこに、根の国の小宇宙と、
ほんとうのいのちと、つながるものはあるのか。


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その
根の国の小さな小さないきものたちの姿は、
人の目にはみえない


「根ノ国」 1981年 菊池周 制作作品



at 13:35|Permalink cinema