2007年01月

2007年01月31日

"Rainbow Valley Farm" ? heaven’s door ?

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オーストラリア QL ブリスベン空港から
New Zealand オークランド へ
2298km
3時間30分

オーストラリアから、時差はなんと2時間
サマータイムなため+1時間で、計3時間すすむ
(オーストラリアは、日本から+1時間なので、NZは日本から+4時間)

3時間30分飛んで、
着くと、NZ は時間が倍すぎていることになります。

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オークランドから車で、2時間弱。
マタカナ


"Rainbow Valley Farm"

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心のなかが躍っているのがわかりました
其処ここが 美しくて 美しくて
とれたての恵みも おいしくて やさしくて

目に映るすべてのものが すばらしい
豊かで しあわせな気持ちに包まれてゆく

ただただ すごいとしかいえなかった

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かわいい看板やオブジェ

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滞在するのは、RVFに点在するキャビンや小屋。
私は、このスモールキャビン。
なかには、ベットがふたつ。かわいいお部屋。
すごく機能的にできています。

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スモールキャビンからみえる景色は、おとなりの牧場。
かつてはRVFも原生林を焼き払った牧草地だったという。

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着いた時間は、まだ明るい夜。

おいしいお食事をいただきました。
Trishが、作ってくれたのはお味噌汁。
優しい人柄が伝わってきます。
今日はゆっくり

スモールキャビンの夜 
満天の星
南十字星がみえる。


TV番組や、数々の報告でのRVF。
RVFは、パーマカルチャー農園として
最も完成度が高いと評価されている。
けれど、実際に目に映る此処は、
それとはまた別世界のように美しくて、
なんていうか感動する。
しんしんと心にしみこんでくるようだ。


人が作り出したもののなかで、今まで私がみてきた何より美しい。
人と自然が共鳴しあう姿がここにあった。

明日はRVFのツアー。
素晴らしい明日が待ってるのがわかってた

at 19:03|Permalink パーマカルチャー 

2007年01月30日

Happy の環

オーガニックショップの見学

見学の前に、お昼ごはん。
オーガニックランチ。
すっごくおいしかったです。

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650人位のお客さんが来る。

扱っているものは、完全オーガニック。
どうしてもなかったときは(売切れてしまった等)、質のよいもの。
どこで作ったのか、お客さんが全部わかるようになっている。

説明をしてくれた方は、薬草の専門家でもあるGraceさん。
スタッフは、自然療法士であったりとさまざま。
ゆえに
お客様は、プロのアドバイスをうけることができます。

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お客様はかみさま。

お客様へのサービスを徹底しています
このお店を出るときには Happy であること
またもどってきてほしいから

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パッケージ
ビニール袋は生分解できるもの 5セントチャージをいただきます。
箱、マイバック、自分で持ってくる容器でお買い物をどうぞ。
包装は、入れなければいけないものは入れているが、
プラスチックではないものを今も探しています。
ほとんどのものは、紙袋。量り売りです。

生産者、仕入れ先
卸、生産者50%ずつです。
農園については、オーストラリアでいえば、
大規模農場が少なくなってきている。個人的規模の農場が増えています。
そしてオーガニック農園が増えています。


お店が大事にしていること4つ

・品が多いこと
・値段が良いこと
・お客様へのサービスがゆきとどいていること
・スタッフの知識、意識が高いこと


*     *     *     *     *     *


素材を知り、責任を持って売るということは、
納得できるものということ、
そしてそれは良いものを売るということに通じる。
体に良いもの、心がうれしくなるものを売りたい。

その結果が、オーガニックショップになったという気がする。
ありとあらゆる食品、生活用品が揃っている。
オーガニックであることが、あたりまえのこととしてある。

大きな店内。日本のスーパーのような広さです。
お客さんが次々やってきていました。
日本の自然食品やさんとは、だいぶ雰囲気も違うように感じました。
ここでは、買い手にも凛とした意思があり、ちゃんと選んでいるのです。

自分が物を購入するということ。
包装や容器などのことにちゃんと考えが届き、
それを解決するお店があったとしたら。

このお店を出るときには Happy であること
そのなかにはたくさんの意味がある。

私も紙袋で、量り売りのものをお買い物。
どれが欲しいのか、どの位の量が必要なのか。
パッケージがない方が、自分の暮らしをちゃんと思い描く。

オーガニックのごはんは、気持ちも Happy。
そのモノを良く知るということは、よく考えるということ。
それが、その作り手の人に、自然(地球)にとつながるのなら、
Happy は、2つ、3つ... ってふえてゆく。

美味い!のならいうことないね。

"だから"
美味いのだ。


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[オーストラリア QL の旅のおわりは、おさる飴]


at 15:41|Permalink パーマカルチャー 

あたたかな人

ゆかりさんは、日本でフリーアナウンサーをしていて、
世界の海をエンジンのないヨットで、
冒険していたアーノさんとご結婚して、
神戸で暮らしていたそうです。

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そして、
あの神戸の震災を体験したことが、
オーストラリアの今の暮らしへの転機となったそうです。

何もないなかで、今あるもののなかでなんとかする。
生きる術。
そんな暮らしは、ある意味では、興味深かったといいます。
ごみを出さない暮らし。
ナチュラルなライフスタイルへの転換。

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[ガーデンの守り神]


コンポストのふたに記されていた message

React
Reject
Reduce
Reuse
Recycle
Regenerate

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反応しあって
ゴミ(だといわれるもの)だって
できるだけ少なく
また使おう
新たな資源へと
生まれ変わろう 

堆肥もね 私たちもね

           (※筆者訳。なので、大らか訳です...)


ゆかりさんは、3人の男の子のお母さん。
いちばん大切なものは 愛しているのは家族
そんな想いがあふれてくるようなオブジェ

"Garden Of Family"

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[オーストラリアの先住民、アボリジニのお人形]

ゆかりさんご家族は、
何千本の植樹をする予定や、
今、また新しい家を建てる計画があったりするそうです。
夢広がりますね。

ここは、みんなのものです。
私たちは、この森を守る役割をしているだけ。

そんな、ゆかりさんの言葉が心に残ります。


*   *   *

お料理教室もしているというゆかりさん。
キッチンもPC的に機能的。
自分が ZONE 0 。そこからよく使うものを順に、ZONE 1,2,3...

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デジャーデン家のごはんの前のあいさつは、手をつないで

「太陽と海と山の恵みに感謝して?? いただきます!」

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夜には、とれたてのお野菜のお料理をいただきました。
生コーン。甘くてとっても美味しかったです。


*     *     *     *     *     *  

お料理をみんなでお手伝いしているとき、
みんなのひとつひとつの仕草に対して
「まあ、素敵」「ありがとう」「ありがとう」って。

そんなふうに、
笑顔を忘れず、誰に対しても同じように温かに、
相手の良いところを伝えて。感謝する。

そうして、家族をいちばん大切に思っていることが伝わって。

一緒に過ごす時間が、うれしい。そんな人。
人が人を温かな気持ちにするということを実感しました。

人として、
そして同じ女性として、
大きな出逢いだったと思います。

それは、旅したみんなが思ったこと。

ゆかりさん
どうもありがとうございました。


at 11:51|Permalink パーマカルチャー 

ささやく樹 ZONE 3... 循環するエネルギー

ZONE 2 の果樹を上がってゆくと、
雨水タンクのガーデンはありました。

おばあさんになったら、私はこのガーデンを楽しんで、
農園は、WWOOFERさんに頑張ってもらうわ♪と、ゆかりさん。

ZONE 3 は、竹。熱帯特有の株立ちの竹の森。
ZONE 4 は、熱帯雨林。RAINFOREST
ZONE 5 は、ユーカリの森。

やがては世界を森に。パーマカルチャーの想い。

ZONE 5 のあたりまで、まだゆかりさんも歩いたことがないという。
その広さゆえのエピソード。

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「気」 Air エネルギー が、いちばん大事とゆかりさん。
次に、水。 土が育まれ、食べ物が育つ、
いのちの水。


雨水タンクに貯まった水。
電気でポンプを動かし、各部屋に供給される。

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トイレは水洗コンポストシステム。
Biolitix バイオリティックスという、
マレニーの人が開発したすごいシステム。
地下の浄化槽でミミズと微生物がはたらく。
人が「ちょっとビジネス(落としもの)をする」と、
30分で、濾過され浄化された水となる。
浄化槽は、システムの会社が管理し、メンテナンスもされるという。

浄化された水は、
浄化槽から地下を通り、ガーデンの傾斜の上部に運ばれる。
ガーデンを潤しながら流れ、土によってより浄化されながら、
ふもとのバナナサークルに至るようになっている。

排水について、
トイレの水を、ブラックウォーター
ランドリーの水を、グレイウォーター とよぶ。

水は、バナナサークルに辿り着くまで
14回リサイクルされているとのこと。


ゆかりさんの家も、ポールハウス(高床式)の家。
下から涼しい風が吹き込み、
暖かい空気は高い位置にある窓から逃げる。
軒も、太陽の光が差し込む角度が考慮されている。
暑さ厳しいオーストラリアの夏も、
ファンを回して対流させるだけで、涼しく過ごすことができる。

電気は水力発電にしている。
原子力ではない、電力会社を選択するそれは、
「グリーンチョイス」とよばれ、
温暖化にどれだけ貢献したかを知らせるお知らせをくれるのだとか。


心地よく暮らす。
循環するエネルギー。
自分で選ぶことは、大きな問題に対していちばんの行動。





at 11:41|Permalink パーマカルチャー 

ささやく樹 ZONE 2 食べれる森

ZONE 2 は、果樹園です。

アグロフォレストリー
食べれる森

さまざまな果樹が植えられています。

ZONE 2 の入り口には、サツマイモタワー。
意図したものではないそうですが、
もりもり育っているサツマイモ。

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こうして、手をよく入れる ZONE 1 から、
ZONE 0 (家)から距離が離れるにつれ、
カボチャや、サツマイモ、雑穀、陸稲など
だんだんと手のかからないものが育てられ、
ZONE 2 の果樹園になります。

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果樹園の傾斜のふもとには「バナナサークル」。
水を吸い込むバナナサークル。
バナナが、円に沿って植えてあります。
サークルの中心は空洞になっています。
すずしい木陰。

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円を描いて植えることで、互いにバナナは強くなります。
バナナは実が実ったあとは、幹を切り倒さなければいけません。
集団で植えたバナナ、ちゃんと次に幹が出てきます。
サークルの中心には、大きな葉っぱを置けば栄養に。
穴を掘ってコンポストにしたりもします。

おっきなバナナの花。
黄色い小さな花のひとつひとつがバナナンになります。
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果樹の近くには、腐葉土を作ってあります。
運ぶ手間をかけずに、果樹の近くで腐葉土作り。

チッ素の多いマルチな植物「ルーセン」。
種はあの「アルファルファ」。
スプラウト美味しいね。
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大切なこと4つ

・在来のものを入れること
在来の木を植えることは、在来の虫を守るということ。

・たてがた栽培
立体的にすることはまた、植物の多様性を生むということ。

・水辺をつくること

・まだらな日陰をつくること
1種のものを植えるのではなく、様々な種を植えること。

・コンポストを置くこと

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「みんながHappyであること」
みんなというのは、人だけではなく、
ココに生きとし生けるものすべて。



at 11:12|Permalink パーマカルチャー