2006年04月

2006年04月16日

観察実習1 観察の方法

自然の見方 
何のために、どこをみる?
パーマカルチャー的視点から。

何のために?
資源の確認
モデル(活かす)
理由、つながり
ポテンシャル(その可能性を探る)

何を、どこをみる?
インプット、アウトプット、そのつながり
時間、空間そのうごき(プロセス)
そこで何をしているか

基本情報をとり、観察し、詳しくみて(観測する)、そこをみ続けること。
五感を使い観察すること、そこで想像すること(自然科学的に、客観性をもって)、
判断し、理解すること。そうしてメッセージをうけとる。
そして生かすことの先がパーマカルチャーデザイン。

触わる、嗅ぐ、味わう、聞く、見る
自分の五感で、直接の体験をすることがはじめの一歩。
そこから始まる。愉し♪のトビラ。

気づくこと、そこから仮説をたてること、証明するためのデータを集めること、
分析すること。そうして、みていくことが自然科学的方法。

センス、感性を養うこと。
それは何より、自然に向ける関心。好奇心から始まるのかな、そう思う。
田んぼの活動をしてきて、どんどんみえてくるいのちの環を、
知ってゆく度に、自分とつながっていることがわかる。
そのことがうれしくて、愉しい。
そういうことなのかな、とお話をきいていて思った。


at 20:03|Permalink パーマカルチャー 

2006年04月15日

実践例の研究1 個人宅でのパーマカルチャー・デザインの事例

パーマカルチャーのシンボルマークは、レインボースネーク。大地創造の神様。
世界中で、様々なパーマカルチャーの実践がなされている。
バリ、ベトナム 家のつくりや家。
パーマカルチャーといわねども、パーマカルチャーのめざすことが行われている。
パーマカルチャーがいわれる前からされていた循環した暮らし。

ネパールを訪れた時に、棚田をみた。
ネパールでも植物の研究はさかんで生活の様々に利用されている。
日本の棚田の風景にも似て。
懐かしく、美しい景観。

アフリカの遊牧民族の暮らし。
ものを抱えない暮らし。自然の神々に感謝を捧げる祭り。
自然とともに繋がりのなかにある暮らし。

ガウディのグエル公園(スペイン)。
自然の共生をめざした大地の都市の創造。
自然のパターンがちりばめられている建築物。
パーマカルチャーではなくても、視点はたくさんあるということ。

レインボーバレーファーム(ニュージランド)。
冬と夏の日ざしを考慮した屋根の角度。太陽光の使用。
つる性の収穫物ブドウを日ざしよけにも利用した台所。
卵型(パターン)の家の形。
蓄熱効果のあるタイルの床。
ぶつかっても痛くない力の分散する曲線の家具。
パブリックとプライベート、集える場。
蜂蜜をとるためのハチを飼う。
雨水利用の水鉢には水草を育て、チッ素分として肥料にするガーデン。
花を植え、虫を呼び、受粉させるガーデン。
ニワトリの体温を熱源利用する温室。
昔ながらの道具の利用。
トイレはコンポスト。 などなど。

rainbow valley farm

自分の暮らしのなかで、取り入れられることもあるかな?。
実践してみよう!ウフ♪



at 19:09|Permalink パーマカルチャー 

アイデンティティ

パーマカルチャーの基礎のなかで、
人間の感性、自然を読むということ。
本質を見極めるということ。自分の認識を持つということ。
そこには個々のアイデンティティが大きく作用する。
個々のアイデンティティ。

アイデンティティ(identity)とは、
「ある人・物が他の人・物と異なってもっている独自性。同一性。」とある。
 大辞林 第二版 (三省堂)

個々のアイデンティティは、どうやって構築されるのか。
「君たちは、アイデンティティがあるか」
設楽さんの質問に、私は答える。
「ある。それは、今までの経験、見地から。大切に思うことがある。
そして絶対的な安心感をもってこそ自分というものが得られたと思う」

ない。あるというのは傲慢というもの。そんな意見もみられた。
日本の伝統的な文化のなかには、個々のアイデンティティよりも集団を。
個と集団という考えがある。
「結い」にも通じるもの。
私は、そんな日本の文化が好き。そのなかでカタチづくられる思いもある。

設楽さんは続けて、
「絶対的な信頼感を得た、得られたときにアイデンティティをもつことができる」
とのこと。またその一番には、子どもの頃、親から得られる絶対的な愛情とも。

私はこういうことだと思った。
家族関係も大きい。でもその根底にあるのは、
人と人との関わりのなかで得られる信頼感。
目にはみえない大切なもののことをいうのだと思う。
そうして、自分のなかで大切だと感じることが、
いろいろな物事への判断や、見極めを生み、感性をかたちづくる。
私は、やっぱりそのことを、しょうがいのあるみんなと添う日々のなかで
かたちづくられてきた部分が大きいと思っている。
そして、自分の育った家庭環境ではその関係性をずっと考えてきた。
(望んだものではなくても)
そうして、様々な想いを自分のなかで思い巡らせ、想い馳せる先に、
「自分」しいては「アイデンティティ」があるのかな、
なんて、思ったりしよったとです。

そして、今こうしている先から、またひとつまたひとつ
想いを巡らせ結んでゆきたい。



at 17:53|Permalink パーマカルチャー 

パーマカルチャーの基礎と倫理

1.人間の感性ー自然を読む

多くの人間は、たくさんのエネルギー(電気、ガス、水道)や、
そのシステムに依存して生きている。
特に、便利な都会で暮らしていると、
その身の回りのほとんどに何かしらの依存せざるをえない。
例えばコンビニ。その身の回りのほとんどが気軽に手に入る。
そこには...
ウラの表示をみると、○○産と遠くの海を越えた原料含まれ、
流通された先が、今手元にあるそれである。
ひとつひとつのものが、いったいどのような過程でそこに在るのか、
また、その原料ひとつにどれ程の時間をかけてきたのかを
知らない暮らしがそこにある。
便利なことは、人の望んできたこと、目指してきたこと
でもあると思うけれども、その先に何があるのか。
感性を失う、また薄らぎつつあるという危惧を覚える。

ひとつひとつのことの過程を知るということ、
本質を見極め、その常識とされるものを疑い、
自分で確かめること。
そして依存するかどうかも判断をする力。
それが自然を読むということ。
自分の認識を持つということ。感性を高めるようとすること。
それがひとつめの基礎。


2.科学ー共通言語 (生態学、システム論、パターン)
 (↑ココ、私には、言語表記するとかなりアタマんなか混乱シマシタ)

生態系とは唯一、すべてのエネルギーが循環し合い、関係し合うもの。
そこに余計なものとするのは何もない。
永い永い年月をかけて創りあげられた地球。生態系。
「地球はひとつの生命体」=ガイア理論
目的を追求した人間の人工的なシステムのなかでは、
例えば、何かを生み出す時、産業廃棄物として。
例えば、各家庭では、ゴミを放出する。

自然のシステムは、ひとつひとつの小さなシステムの集合体。
そしてそのひとつひとつがすべて関連して繋がっている。
食物連鎖を思うとそれがイメージしやすい。
そうして、たくさんのサブシステムを持つことによって、
恒常性が保たれる(保たれている)。
産業廃棄物、ゴミ...
それらは一方通行のベルトコンベアのように多くが処理され、
完結される。そこには循環はなく、消費し続けるだけ。
恒常性からは遠ざかる。

自然のシステムは、そのようにして、
全てと関係し、持続性を持ち、
多様性に富み、常に動き、繰り返される。
また、自然の持つパターンをみてみても、
竜巻、台風、葉の付き方などの渦巻き型や、
波、砂漠の風紋などの波形、
木々の形、噴火などの樹型など、
共通したパターンがみられ、そのパターンは規則性を持ち、
多くのエネルギーを生みだし、流れをつくり出している。
そして、パターンは美しい。自然の造型は美しい。

人の暮らし。エネルギーを作る、利用する際ときにも
多くのことをその自然の科学(生態学、システム論、パターン)から
学びとろうとすること。それがふたつめ。


3.伝統文化

伝統文化は、過剰性を抑える文化。
日本でいうのなら、里山文化がイメージしやすい。
自然との関係を保ち、利用してきた暮らし。
それは自然となされてきた過剰性を抑えた暮らしなのだろう。
伝統文化を尊重し、立ち返る文化。
けれど、それはけして後戻りをするということではない。
今の便利な消費社会の世の中で、何が必要なのかを、
自分で確かめて見極める。
伝統的な文化のなかにはそのエッセンスがたくさん含まれているように思う。
それがみっつめの基礎。


ゆえに、基礎をふまえ
パーマカルチャーの倫理とは、
1.自然(地球)に対する配慮
2.人間に対する配慮
3.余剰物の共有(分配)
 が根底をなす

自然(自然のシステム)の理解を深め、活用し、
その人の営みも循環の環とともに在り、
その生み出された(産み出した)ものは、
そのコミュニティ、システム(コンセンサス民主主義等)により、
分配をされたなら、
パーマカルチャーの目指す
「持続的な社会を可能としようとする」ことへと繋がってゆくだろう。

「人間とは過剰な存在である」バタイユ
さて、どうする?



at 16:23|Permalink パーマカルチャー 

2006年04月08日

路地の小川

八百屋さん、魚屋さん、お肉屋さん、駄菓子屋さん
路地は狭くて、迷路みたい。
そのなかをゆっくりと川が流れている。
なんかいい♪

この川の先は、蛍がいる。
初夏、たのしみです。

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at 04:34|Permalink ほっこり生活