2005年01月
2005年01月15日
シェルブールの雨傘
真夜中すぎのシネマ。
その映画のタイトルに心惹かれて。
そのはじまり。
色とりどりの傘が揺れる石畳。
1957年フランス。シェルブール。
傘屋の娘ジュヌヴィエーヴとガレージで働くギー青年。
恋する二人、ふたりでの将来の夢をふくらませる。
「傘屋をするわ」「ガソリンスタンドをやろう」
「子どもが生まれたら
フランソワーズという名前にしよう」
アルジェリア独立戦争。兵役につくギー。
2年の別れがふたりに訪れる。
駅での別れ。それが永遠にも似た別れとなってしまう。
美しい音楽。ふたりの台詞が甘くせつなく。
ギーが兵役について、彼女は妊娠に気づく。
彼女の前には別の男性。
彼女は帰ってはこないギーを心待ちにしながらも、
不安で思い悩む。
ついにその男性との結婚を決め、パリへと旅立つ。
兵役から帰ったギー。
待っていてくれるはずのジュヌヴィエーヴはいない。
悲しみにくれるギー。
やがて、また彼も別の女性と結婚する。
ふたりをみてきたその女性の気持ちもまたせつない。
お互い家庭を築き、幸せに暮らす二人。
雪のクリスマス。偶然の再会。
ジュヌヴィエーヴは言う。
「子どもに逢う?」「あなたにそっくりよ」
ギーは静かに首をふる。
ガソリンスタンドを去っていく
ジュヌヴィエーヴと娘フランソワーズの乗せた車。
そして、買物から帰って来た妻と、
息子フランソワーズを抱きかかえて迎える笑顔のギー。
美しくて、心苦しい映画。
身をこがすような想いであっても、
時は人の心を移ろわせる。
すべてがそうではあるとは思わないけれど...
だから今をいれたりするのかもしれない。
だけどひどく怖いはなしだとも思う。
戦争の暗い影。
同じ名前の子どもたち。
思い出を越えようとすることは苦しい。
けれど思い出があるからこそ
また、人は今を生きていけるのかもしれない。
そんなことを、ぐるぐると余韻に思う映画。
全面メロディにのせた台詞が美しい。
ジュヌヴィエーヴ役はカトリーヌ・ドヌーヴ。
あの「ダンサー・イン・ザ・ダーク」に出ている。
それを知って、なんだかスゴイと思った。
「シェルブールの雨傘」 ジャック・ドゥミ監督作品
1964年カンヌ映画祭グランプリ
その映画のタイトルに心惹かれて。
そのはじまり。
色とりどりの傘が揺れる石畳。
1957年フランス。シェルブール。
傘屋の娘ジュヌヴィエーヴとガレージで働くギー青年。
恋する二人、ふたりでの将来の夢をふくらませる。
「傘屋をするわ」「ガソリンスタンドをやろう」
「子どもが生まれたら
フランソワーズという名前にしよう」
アルジェリア独立戦争。兵役につくギー。
2年の別れがふたりに訪れる。
駅での別れ。それが永遠にも似た別れとなってしまう。
美しい音楽。ふたりの台詞が甘くせつなく。
ギーが兵役について、彼女は妊娠に気づく。
彼女の前には別の男性。
彼女は帰ってはこないギーを心待ちにしながらも、
不安で思い悩む。
ついにその男性との結婚を決め、パリへと旅立つ。
兵役から帰ったギー。
待っていてくれるはずのジュヌヴィエーヴはいない。
悲しみにくれるギー。
やがて、また彼も別の女性と結婚する。
ふたりをみてきたその女性の気持ちもまたせつない。
お互い家庭を築き、幸せに暮らす二人。
雪のクリスマス。偶然の再会。
ジュヌヴィエーヴは言う。
「子どもに逢う?」「あなたにそっくりよ」
ギーは静かに首をふる。
ガソリンスタンドを去っていく
ジュヌヴィエーヴと娘フランソワーズの乗せた車。
そして、買物から帰って来た妻と、
息子フランソワーズを抱きかかえて迎える笑顔のギー。
美しくて、心苦しい映画。
身をこがすような想いであっても、
時は人の心を移ろわせる。
すべてがそうではあるとは思わないけれど...
だから今をいれたりするのかもしれない。
だけどひどく怖いはなしだとも思う。
戦争の暗い影。
同じ名前の子どもたち。
思い出を越えようとすることは苦しい。
けれど思い出があるからこそ
また、人は今を生きていけるのかもしれない。
そんなことを、ぐるぐると余韻に思う映画。
全面メロディにのせた台詞が美しい。
ジュヌヴィエーヴ役はカトリーヌ・ドヌーヴ。
あの「ダンサー・イン・ザ・ダーク」に出ている。
それを知って、なんだかスゴイと思った。
「シェルブールの雨傘」 ジャック・ドゥミ監督作品
1964年カンヌ映画祭グランプリ
2005年01月07日
迎えた一年に
今年の年賀状に、
宮沢賢治の一文を書いた。
「世界全体が幸福にならないうちは、
個人の幸福はあり得ない」
宮沢賢治 「農民芸術概論」序論より
2004年。心に残ることは、イラク戦争、凶悪な事件、
環境破壊や、大きな災害。
心がざわざわした。
今の自分の存在や、無力さを思った。
何をしたらいいのか。何ができるのか。
そういうことを、口に出すと、
「熱いね」みたく思われる雰囲気もイヤだった。
世界中でたくさんの哀しみがあって、
毎日ニュースで流れている。
そのリアルがあっても、
確かに私の日常はそう変わってないのかもしれない。
けれど、
そうは思えないってやっぱり思う。
自分のできること、足元から
大切なものを大切といい、
言葉でなく行動する。
そしてそれはどこかと、だれかと、繋がっている。
すごく大げさだけど、
それは世界や、地球とつながっている。
Love&Peace と声高らかに言わなくても、
ココロなかにちゃんと刻んで、
「世界全体が幸福にならないうちは、
個人の幸福はあり得ない」
そう思い、できることから始めたい。
たおやかに あるがままに
こころゆたかな一年になりますように
オマケ
あの人の人生を知ろう?宮沢賢治
カジポンさんHP 文芸ジャンキー・パラダイスより
追記
このカジポンさんなる人、すんごいんです! とにかくびつくりです。
私は今まで、映画、文学、音楽...と
こんなに詳しい人に会ったことはありません。
しかも!勝手にランキングしている。それもベスト1000とか!?
数がハンパではありません。そのド根性ぶりに、ほんとあっぱれです。
世界中に恩人(彼はそう言っている)=芸術家のお墓を巡礼しているという...
毎日更新の最新文芸情報とか、これまた勝手にオススメしてくれるテレビ番組とか。
オススメHPとか。けっこう良い情報です。
このHP、一日10000アクセスくらいあります。たぶん。
知人がカジポンさんも所属する映画サークルに入っていて、
私もお仲間に入れてもらいました。
観た映画を各人勝手に評価するというおもいしろい会です。
(04年、私の映画評を送りました。
サークル主催者の方に、なかなかマニアックな映画観ますね、といわれました。)
送られて来た冊子を読んでいると、感想は様々だなあと思います。
カジポンさんの映画のツボと私のアンテナは結構近い感じがします。
いつか会ったら、面白いだろうなあ?と思っています。
ほんと、世の中、いろんな人がいるもんです♪
2005年01月05日
2年前の私から
数年前の京みやげ。ひょうたんのキーホルダー。
京都に行くと必ず訪れる、お気に入りのお寺さんがある。
そのなかにあるひとつの院であった出来事を思い出した。
過去の日記。
私が記したこと。
明るくて、商売上手な、その和尚さんのことを。
今回の京都の旅で、心に残る言葉がある。
京都のお寺の和尚さんに、ふと呼びとめられた。
「前にもあんた来た事あるやろ。」
来たことはあるけれど、この院に入るのは初めてだ。
???
和尚さんは、
「べっぴんさんやね?、いつまでもそのまんまでいなさいよ」
なんて調子のいいことを言いながら
(関西弁でいえば、けったいな和尚さんといったところでしょうか...)
私の名前を尋ねられ、署名され、
急に確信したようなはっきりした口調で言った。
「あんたは、空ゆき(仮名)先生、空ゆき先生って
皆にいわれるようになる」
職業のこととか、なんにも言ってないのにな。
???
不思議に思いながら、後にした。
(余談:この和尚さん、私がある庭の場所を訪ねると、
「(それは)next temple♪」なんて言い出して、
まったく油断ならない住職だ。笑)
けど、なんだか嬉しい出会いだった。
温かな感覚を私に残した。
私の生き方...
誰に認められるでなく、自分で自分を認めたい。
そして、繋がる人々にもっと優しくあれる自分で在りたい。
...その時に、院で買ったひょうたんキーホルダー。
中には、和尚の文字が書いてある。
今、頑張らずに、いつ頑張る
きっと、今が頑張りどころ。そう思った。
「いつまでもそのまんまでいなさいよ」和尚サンの言葉。
2年前の私が言っている。
私の生き方...
誰に認められるでなく、自分で自分を認めたい。
そして、繋がる人々にもっと優しくあれる自分で在りたい。
その思いは変わらない。
もっと頑張れる。自分を信じて。
中には、和尚の文字が書いてある。
今、頑張らずに、いつ頑張る
きっと、今が頑張りどころ。そう思った。
「いつまでもそのまんまでいなさいよ」和尚サンの言葉。
2年前の私が言っている。
私の生き方...
誰に認められるでなく、自分で自分を認めたい。
そして、繋がる人々にもっと優しくあれる自分で在りたい。
その思いは変わらない。
もっと頑張れる。自分を信じて。
おみやげの話
片付けをする。私は物持ちである。
旅先の小さなおみやげがあった。
「なんだ?」と中を覗く。
京都のおみやげだった。
*よこみちばなし1*
旅先で買うおみやげ。私のなかの共通点がある。
地味でムフフなコレクション。
ひとつは「旗もの」と私は呼んでいる御当地マスコット。
御当地の名産品たちが、旗を持っている。
全く同じもので、旗の地名だけ違っていたりする。
全国規模で展開している。
制作会社は謎。ニクイ会社♪と勝手に評価...
世の中はこれまた広く(狭く?)
サイトをひらいている方もいる。
minzuさんのコレクションのサイト ステキ♪
(余談だけど、妹は「北海道アスパラさん」をみつけるために
函館を探しに探して買って来てくれました。)
小さな万華鏡も惹かれる..
キーホルダーになっていて、筒の包装が御当地柄。
なかを覗く。コテコテな感じが好い。これも全国区。
我が江の電(江の島電鉄)にもグッズショップで
「江の電万華鏡」なるものがあり、
緑の電車がクルクルなかでまわる。カワイイ♪
(そもそも万華鏡作家サンとの出会いが、
私の万華鏡への広がりになりました。)
で、覗くタイプのキーホルダーで、
たまご型とひょうたん型がある。
これも全国区。
同じ形状で色は様々。
覗くなかの絵柄は御当地オリジナルになっております。
観光地だけではなく、
水族館などいろんな場所でみかけます。
(たまご型の箱根温泉玉子ver.をみつけた。
そのまま、黒いたまご。シュールでよい。
覗くと「箱根大涌谷」と書いてある)
あとは、小さい土鈴。ノスタルジックで、好き。
お花の絵がとてもキレイ。
*話のついでに よこみちばなし2*
日本と海外でも共通のものがあります。
それは、「御当地マグネット」(勝手に命名)
冷蔵庫に貼っちゃうような、
長四角の御当地の景色の写真がプリントしてあるマグネット。
ケッコウ丈夫なお品物。
イスタンブールのバザールでみつけた時には、
ワールド規模だったのか!!とプチ感動。
制作会社あっぱれと思いました。
友人へのおみやげにしたら、きっと喜ばれなさそうな
みうらじゅん氏曰く「いやげもの」チックな存在に
心ユラユラ。旅先での小さな愉しみ。
おバカですね...こんなに書いてしまいました。
以上に。
はじめの続きのことは次項に。
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