2011年11月18日
水俣・白河展
水俣・白河展
11月20日(日)までです。
水俣・白河展
震災前から、白河展開催は決まっていました。
福島で、水俣展が行われることは
ほんとうに運命的ともいえると思います。
今回の原発事故の構図は
水俣とおなじです。
もう60年が経とうとしている
水俣病
企業
地域の中での大企業
行政
国、政治家
マスコミ
地域の人たちの中での差別
高度経済成長
大きなものには逆らえない空気と
タブーにふれまいとする空気
地方から都市部の流れるモノ
便利で豊かな生活を求める都市部の人々
美しい景色、自然とともに生きている人々
真を届けようとするジャーナリスト、写真家
そして、患者さんたちの声
学ぶべきは、患者さんたちの想い
それは
人として本当の豊かさを知っている人たちの声
話合おうと声を出し続ける人たちの声
人間が生み出した毒も、自ら受け入れて暮らす人たちの想い
受け継がれてゆく命
それを「のさり」といえる人の境地
今、minamata から hukusima をみること
学ぶことはとても大切なことだと思います
[美しい不知火海]
今まで、地方の水俣展にはずっと行ってきたのに、
今年は、白河展に行くことができませんでした。
ざんねんです
2011年10月29日
中華こうなん おじさんの深い話
私が長年通うお店、また行きたいなと思うお店はふたつ
そのひとつ 中華こうなん
野菜たっぷりで、めちゃ旨い!
これは、パイコー飯
中華こうなんが11月末で閉店になるという
あいよのおじさんに「さびしいです」というと
(注文を聞くと、「あいよー」というから)
「もう体力の限界だ」という。
おじさんが次々に話してくれたことが、
ひとつひとつそのとおり。(以下要約)
「職人を育てるには時間がかかるんだ」
「汗水流して仕事を覚える。今それをやろうとする若者はいなくなったよ。
親も苦労する仕事はやめろというだろ」
「今外食は、牛丼とか、◯◯(チェーンレストラン名)とか、
本当に旨い!と思うのではなくて
お腹をいっぱいにすることが主流になってしまった」
「まわりをみてごらん。街は変わったよ」
「デパ地下で一番売れているのは、総菜だよ。
完成したものを買う時代になってしまった」
「働く対価が低すぎる。なんでも中国。今はベトナムまでになってるよ」
「なんでもアメリカの真似をする」
「今、総理大臣が次々変わって、民主党はだめだというけれど、
自民党のときだって、次々変わっていたんだから
民主党が問題なわけじゃない(問題は別にある)」
「飲みに行っても、社会のこととか真面目な話をすると、
酒がまずくなるからやめろといわれる。
ありきたいのない話をしてる。
坂本龍馬は命がけで話をしたよ」
私は、おじさん世代の人たちといる機会は格段多いと自覚してるけれど、
この社会を作ってきたのに、
今悪いことをひと事のように言っている人がようよういる。
おじさんは毎日毎日、立ち仕事
暑い厨房に立って、中華鍋をふるいながら
本当に大切なことを
その身をもって示す
そうして今、こうして話してる
おじさんはいつもお客さんがいっぱいで、忙しいし、
会話らしい会話なんてしたことはなかったのだけど、
話を聞いていて、すごいなあとしみじみ。
でも、やっぱりこんなに美味しいのにざんねん
「やめるのも大変よ」とおばさんが言う
「まだ1カ月やってるからねー」と
おじさんは言った。
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2013.1 追記
その後、
閉店間際、行列を待って、家族で食べた。
一緒に食べに行ったことはこれが初めてで
それぞれに通っていた、中華こうなん
・・・
それから一年
中華こうなんが無くなってしまったのをみるのが
なんとなく嫌で、あの道を通らなくなった
(もともと中華こうなんに行くためしか通らない道ですが)
メガネを新調しに行ったので
今、どうなっているかなと寄ってみた
そのままの外観
中華料理や
名前は「美江南(みこうなん)」
誰か引き継いだのか?と思ったり
迷ったけど入った
店に入ってすぐ、違うとわかった
(日ノ出町の中華屋さんが移転してきたそうです)
でも居抜きなのでほとんどそのまま
「こうなんそば」とか「中華こうなん」と同じメニューもある
いつものカウンター席に座って
かたやきそばを食べてみた
やっぱりちがう、かたやきそば
違う店なので当たり前だけど
違う店として、味はイケてた
ふと振り返るとお店が広くなっていて、おどろいた
帰りにガムをもらうこともない
違うお店として
ここに構えたハードルの高さはあるだろう
また来てもいいかなと思うけど
忙しそうに鍋を振るおじさんがいないのは
やっぱりさみしい
2011年10月17日
キンモクセイの花が散り
今年もキンモクセイの花が咲き、散ってった。
家の前の大きなキンモクセイ
家の細い坂の下まで香ってた
栗のイガの上に降った花びらがとても綺麗で
花が咲いたら
焼酎づけにしようとか
色々、色々思っていたものの
もう散っていってしまった
今年はカメラを向けることもできずに
去年のキンモクセイ
漢方に使用する樹木の放射線値のニュースと
生活基盤を整えるために追われる気持ちと
...にかこつけて、目の前の木々たちとの対話もままならない。
もう少し しっかりと
今年も結局
香りだけになったキンモクセイ
暮らしをとりもどそう
キンモクセイの香りが包みこむのは夜
今年も 逢えて良かった
キンモクセイの季節に思い出すあの歌